師匠から何度かヒグマの話を聞いているので今回はヒグマについてです。

ヒグマなど野生動物の家にお邪魔しているんですから遭遇することだってあります。

出会ったらびっくりするのはお互い様。

そこで今回はまずヒグマの生態や特徴などを見ていきます。

ヒグマの生態や習性

未だに謎が多いらしいです。ヒグマ。

本などで得られる情報を総合すると以下のような感じです。

  • 知能がとても高い
  • 嗅覚が鋭い
  • 臆病で警戒心が強い
  • 大きい体なのに素早い
  • 走るのが速い
  • 木登り得意
  • 好奇心旺盛
  • 火は怖くない個体もいる
  • 暑がり
  • 朝夕に比較的活発に活動する
  • 木の実などが主食
  • 他の動物を襲って肉を食うことはほぼない
  • 一度触ったらオレのもの
  • 自分のものを取られたら取り戻すまで追う
  • 背を向けて逃げるものを追いかける

ひとまず箇条書きにしてみました。

頭いいんです

とにかくとても賢い動物です。

道具を使うなどはできない(と思う)のですが、それなりに高い知能を持っていると言われています。

クマの止め足というものがあります。

ハンターに追われた時、自分の足跡を逆にたどって歩き、追ってくるハンターに逃げた先がわからないようにするなんてことをするそうです。

頭よすぎですね、ヒグマ。

鼻がきくんです

とても嗅覚が優れていて敏感です。

キロ単位でのニオイも嗅ぎつけられるそうです。

ちょっと穴を掘って埋めたごみなんかはすぐに嗅ぎつけて掘り返すそうです。

ごみは持ち帰りが基本です。

一度触ったら俺のもの!

ヒグマは一度自分の触ったものは自分の所有物だと認識するので、奪い返そうものならヒグマは取り戻しに来ます。

一度触った自分のものなので奪われたら怒ります。

自分のものを取り返すために、奪った人間を執拗に追い回します。

好奇心旺盛だけど臆病です

強い警戒心のため、見通しのいい場所や開けた場所は嫌いなようです。

見つかってしまいますからね。

笹やぶなどに隠れて移動します。

そんな風に隠れているヒグマです。

驚いたら自己防衛のために敵に襲い掛かるのも納得できます。

…もちろん怖いですけど。

でも、人間と戦うことはヒグマ自身も危ないと理解しています。

わざわざヒグマから人間に近付いて来ることは滅多にありません。

山菜採りの人は注意!

ヒグマに襲われるのは、登山中より山菜採りの最中などが多いそうです。

ではなぜ登山より山菜採りの人達の方が被害に遭ってしまうのか?

登山者と比べると山菜採りの人達は絶対数も多く、多いということはヒグマなどへの知識が乏しい人の割合も増えます。

ヒグマの気配に気付かずに近付きすぎてしまい襲われてしまう…のではないでしょうか。

上の方でも書いたのですが、ヒグマから人間に近寄って来ることは滅多にありません。

むしろ隠れてやりすごそうとしています。

その隠れているところにどんどん人間が近付いて来たら…危険な敵とみなして攻撃してきます。

ヒグマ的には自分の身を守るための行為です。

山菜採りに夢中になるあまりに接近しすぎてしまい、襲われてしまうのではないかと思います。

登山者が襲われる率が低い理由はなんでしょうか。

 

だいたいの人はクマよけの鈴やホイッスルなど装備していますよね。

ラジオを流しっぱなしで歩いてる人もたまにいますね。

これらの音によって人間の存在を知らせることで、ヒグマは危険を察知して逃げるor隠れる時間ができます。

ちなみにラジオは雷予知にも役立つ便利グッズです。

ヒグマの痕跡に気付けるかどうかも重要なポイントですね。

フン・獣臭・足跡・木の幹の爪痕など。

これらの痕跡を見つけたら、登山ルートの変更もしくは中止など様子を見つつ判断します。

山は野生動物の家なので、いるのは当たり前です。

存在を気にしつつ、注意を払っていれば、お互いにびっくり遭遇なんてことは起こりにくいのではないかと思います。

特に遭遇したくない

ヒグマ自体できれば遭遇したくないのですが、特に遭遇したくないと師匠が言っているのが子連れと若いヒグマです。

子連れは言わずともという感じですね。

子どもを守るという本能で襲ってきます。

こちらに敵意があろうがなかろうが関係ありません。

野生の本能なので。

ピーという鳴き声が聞こえたら、それはこぐまの鳴き声です。

これが聞こえたら周囲に細心の注意を払いましょう。

子連れクマが近くにいるかもしれません。

 

若いクマについては、若さゆえに好奇心で人間にちょっかいを出しにくる、という言い方でいいでしょうかね…。

人間の若者と一緒ですね!

人生の経験値がまだ低いので好奇心旺盛です。

やんちゃ盛りだった時期ありませんか?

ヒグマも同じです。

逆に経験を積んだそこそこ年のいったヒグマはどうでしょう。

我々人間がヒグマの存在に気付くよりもっともっと早く人間に気付いていて、人間に気付かれぬようこっそり逃げるか、音を立てずに気配を消してじっと隠れているそうです。

知能が高いですからね、ヒグマ。

人間の行動も理解しているとかいないとか…。

人間もヒグマも同じで、経験を積んだら素敵な大人になれるってことですね。