人気の山だからって楽なわけじゃない。
まさにこのままですね、恵庭岳。
地形図を見れば一目瞭然。
線めっちゃつまってるじゃないですか!!!
いきなりこれ大丈夫かなぁ…なんて思うシーズン始めの足慣らし訓練登山にもってこいの恵庭岳です。
ところで………あの崩れそうな山頂には行きますか?
往路の写真は・・・
すみません。撮りそびれが多いです。
久しぶりの登山だし荷物は10kgあるし…なんて言い訳を一応させてください。
帰りに振り返りながら撮った写真を混ぜながら進めていきます。
登山口までは人工的な道
奥の方に小さく山頂が見えていますね。
たくさんのケルンに導かれて進むと登山口です。
道はあれなんですけど、ピンクテープもあるし立入禁止ロープもあるしなので迷うことはないですね。
おはようございます!の相手はこの子
苦手な方は閲覧注意のヘビです。
いきなり出会いました。
マムシに見えなくもないですが、小さいのでアオダイショウの子どもかもしれないですね。
子どもヘビなので毒を持つマムシに擬態しているとかなんとか。
登山道のど真ん中にいたので、木の枝ですくい上げてぽいっと茂みへ。
しゃーっと威嚇する気持ちもわかるけど、踏まれちゃうからもう出てきちゃダメだよ。
倒木祭が絶賛開催中です!
強制的に参加させられる祭なので楽しんでいきましょう。
くぐってみる。
またいでみる。
なんかこういうのすごい楽しいです(。・ω・。)
体力は消耗してますが、そんな感じでどんどん進みます。
ロープ場きた!!!
こういうのは補助的に使わせてもらうのは当然ありですが、全力で体重を預けるのは違うと思ってます。
私はロープには触れずに岩を掴みながら登って行きます。
行きたい山にはロープはなく自力登山前提なので訓練です。
見晴台到着
あれ?…見晴らし…?まだちょっと登るんですね(;´・ω・)
標高的にも少し上がります。
硫黄のにおいが漂います。
せっかくなので頂上方向と撮影班長兼モデルのことり隊で記念撮影。
癒しのイワヒゲ発見。
癒されたので水分補給して出発します。
さて。看板に書いてあるのは…?
無理無謀な登山はやめましょう
一番大事な言葉が消えかかってます。
もちろん無理だと思ったらちゃんと引き返します。
第2見晴台到着
道中の写真はありません。
歩くのに夢中で撮ってません。
庭岳なのは見なかったことにしましょう。
見下ろすとすごいっすね!
見上げても頂上は特に近付いてませんね!!!
恵庭岳の頂上は行くのか行かないのか
本題がやっと登場です。
結論から言うと、我々も頂上へ行きました。
某投稿サイトでは相当数の方が行っているようですが、
みんな行ってるし?とか、みんなで行けば怖くない!的なものは山では通用しないものです。
恵庭岳に限ったことではありませんが、滑落事故や落石などはいつ自分の身に起こるかわかりません。
体力や技術などは言うまでもありませんが、その日の体調も関わってきます。
そして何より登山は全て自己完結・自己責任です。
仮にケガしても救助機関に迷惑をかけずに自力で下山できるメンバーや装備。
個人的な意見であれなんですが、
当日頂上付近で出会った方々はとても自己完結できるとは思えぬ軽装と装備でした。
毎日毎週のように来ていれば絶対に大丈夫なんですかね。自然相手に絶対が通用するとは思えませんが。
滑落までしなくても、足をくじいたりしたら帰りは非常にキツイ恵庭岳です。
携帯はあるし登山者も多いので誰かが助けてくれるかもしれないですが、万が一、山中で1泊するようなことになったら?
ハイキングの延長のような軽装でまだ雪の残る山での夜は相当寒いでしょうね。
天気が悪化して、雨でも降ってきたらどうなるんでしょう。
夏山だって低体温症で登山者が亡くなる事故はよくご存知だと思うんです。大雪の山とか。
自然をなめてかかるとそのうち天罰を下されるって小さい頃からずっと思っています。
山は修行の場であり、山岳信仰というものもあるくらいですから。
…なんて。
まじめに書いてみました。
山頂へ向かいます
山頂へ行く入り口の看板
トラロープとともに2つ看板があります。
右側の看板は、
これは暗に立入禁止と言っていますね。
でも左側は、
こちらだけ見ると危ないけど行くのは自己責任ですと。
そして登山道しか歩いたことない人は行くな!とも解釈できますね。
今回は、ロープ・ハーネス・ヘルメット等十分な装備を整えていたので、行けるところまで行ってきます!
もちろんリーダーによる総合的な判断の元に出発です。
思ったより険しい道でした
いきなり下る道へ誘導されるので、これ合ってる?な気持ちになります。
しかも山頂は遠ざかる。
なかなか苦しい道が続きます。
そしてこちらとご対面。
危険の認識は自己判断能力が必要と書いてあります。
おそらくこのロープの先は旧道なのではないかと思われます。
写真の左端にある赤い矢印は右を示しているのでその通り進みます。
この先さらに体力を消耗します
この先の写真を撮る余裕は…察してください。
下って登ってを何度も繰り返し進みます。
雪が残っていたり、ただの土の斜面を頑張って登ったり…確かに登山道らしさはない感じです。
やっとこさ頂上と西峰の分かれ道に到着です。
西峰に行かれる方は多いようでみなさんそちらへ向かっていました。
今日は西峰ですか?頂上ですか?なんて話を他の方としたりして進みます。
最後の砦という言葉がぴったり
さて。
私は山頂へ…って最後これ!?
まさに最後の砦!
ほぼ垂直の岩をよじ登り登頂です。
…10kgのザックが私を谷底へ引っ張るので、生きている中で一番の恐怖だったかもしれません。
下を見てはいけない。そんなことを学びました(今さら)。
山頂からの写真です。
2枚目。
3枚目。
高度感は言うまでもなく、嫌でも味わえる山頂です。
そしてどの山に行っても山頂にいる謎の虫。
ちょっと下がればいないんですが、ヤツらはなんで山頂を好むんですかね?
げざーん
さっさと撤収します
寒いので。
来た道戻るのかぁ…的な気持ちになりますが、そこは登山なので。
これがあるところまで来ればもう少しです。
第2見晴台は通過
ちょうどいい時間帯だからか食事中の登山者さんも多かったのでスルーします。
行きに写真は撮りましたからね。
ちょこちょこ見える湖の写真がどうしても撮りたくなります。
だって木ばっかりだし。
ウコンウツギは枯れ始めちゃってますね。残念。
見晴台まで戻ってきた
はい。ひとまずここまで戻ってきました。
ここで大休止です。
じゃああれを食べよう。大福。
山頂と大福。
あんこって体に染み渡りますね!
口の周りが白くなったって気にしない。粉もこぼさず頑張ります。
ひたすら木の中を進む
たまに見える違う景色が唯一の救いです。
当然、足にそこそこダメージはあるのでこんな場所も要注意です。
油断していると足が上がらなくて転倒!なんてこともありうるので。
ジュラシックパークの見すぎで、こういうところが一番怖いです。
トリケラトプス突っ込んで来たらどうしよう的な。
肉食恐竜は私のところには来ないので大丈夫です。
ちょっとビビりながら進めば人工的な場所に出ます。
この開けている安心感。
そういえば、ヘビ以外は動物の気配すらしなかったですね。恵庭岳。
人が多いからですかね?
無事に下山完了!
行きとほぼ同じ場所にて撮影。
あんなところまで行ってたんだなぁ…と、下山後はどの山でも思います。
肝心の筋力チェックですが、私はどうやら問題なさそうです。
太もも・ふくらはぎともに元気いっぱいです☆彡
…師匠…?大丈夫ですか?
帰りに湖に寄りました
上から見えていたのでつい気になって。
時間も早く余裕ありましたしね。
…見えない。
木がもっさりしていて見えないですが、オコタンペ湖です。
恵庭岳の山頂は結局…行く?行かない?
どっちなんでしょうね。
個々の判断なのはもちろんなので、良いも悪いもないというのが結論と言えば結論です。
でも、これじゃ意味がないので私個人の感想と見解的なものを。
今回、実際に山頂へ自分で行ってみて山頂へ私1人では行けないと思いました。
疲労は当たり前ですしここでは論外です。
そして、高度感に恐怖を感じたのも別問題です。他の山でもそんな場所はたくさんあります。
もっと気軽に行けるような低山だって、崖がすぱーっとなっている場所はありますからね。
あと、今回恵庭岳山頂に行ってここは危ないから近付いてはいけないと本能的に感じました。
山頂付近はそのうち崩れてなくなる気がします。実際にデベソ岩も崩落してなくなっていますしね。
ハイキング気分なら第2見晴台まで。
それより先は、十分な装備とそれを扱う技術、迷っても自力で解決できる実力or実力者がいないと私は行けません。
これらは実際に行かないとわからなかったことだと思います。
訓練登山なら見晴台まででも十分な斜度ですし。
途中の看板等に書いてあった、
- 無理無謀な登山はやめましょう
- 危険の認識は自己判断能力が必要
は、最もすぎる言葉です。
特に2つ目。
危険の認識をするのも、行く行かないの判断を最終的に下すのも自分です。
当たり前のことですが、登山自体が完全に自己責任で自己完結が大前提です。
短い間とはいえ救助機関で働いていた身からすると、
助けを求める側にも最低限の知識や装備は持っているべきだと思います。