万が一を常に想定するのが大切な登山です。
元気いっぱいで出発しても何が起こるかなんて誰にも予言できません。
そんな万が一の事態に備える非常食についてです。
普段の登山でのおやつについてはこちら→おやつは行動食です
日帰り登山でも非常食
非常食という名前の通り、
アクシデント発生時に食べるものなので、登山に行けば絶対に食べるというわけではありません。
でも何が起こるかわからない自然の中だし登山だし…なので持って行くべきものだと思います。
日帰りだからいらないという選択肢はナシです。
日帰り登山専門の私のザックの中にいる非常食は、もうザックの一部なんじゃないかっていう存在になっていますし。
ちなみに持ち歩いているのは3食分です。1日頑張る量です。
もちろん食べる分のおやつとは別に連れて行きましょう。
絶対に食べるわけではない非常食なので、何も起きなければ長期間同じ非常食と共に過ごす可能性が非常に高くなります。
ということは、
- 軽い
- パッキングしやすい
- 長期保存可能
のものが良さそうです。
それに加えて非常食なので、
- カロリーが高め
- 火が不要
ということも合わせて考える必要がありますね。
これらを踏まえて色々見ていきます。
非常食の選定前に…
非常食を選定…の前に基準的なものがないと選ぶに選べません。
わかりやすい基準としては「防災食」でしょうか。災害時などに活用されるものですね。
種類も様々でカロリーも様々ですが、ざっくり見た感じは200から300kcalのものが多いような印象です。
ごはん1杯もだいたい250kcalと言いますし…と、ちょうどいい基準が出てきましたね。
この「ごはん1杯250kcal」を基準に色々な非常食候補たちを見ていきます。
こじつけって言わないでください。人間はおにぎり1個で往復10時間以上かかる日高だって歩けるんですから。
では早速。
非常食で思い浮かんだ乾パン
非常食と言えば(?)乾パンです。
おやつに食べても美味しい乾パンですが、保存性重視で水分が少ない分けっこう高めのカロリーです。
食べ始めると意外とパクパクと食べられてしまうので気を付けましょう!(経験済みです。)
三立のカンパン
大きく2種類ありますね。まずはスーパーでもよく見かけるこちら。
100gあたり411kcalということなので、だいたい60gほどで1食という計算になります。
ひとくちサイズで食べやすい大きさです。
カニヤのカンパン
玄麦という種類もありますが、エベレスト北東稜初登頂にも携行されたというこちらです。
こちらのカンパンも先ほど設定した1食あたりの~で考えると、だいたい60gでいい計算になります。
が、パッケージの裏に1食分は5枚で95gですとあります。95gだと380kcai摂取できます。
…非常時に摂取できるカロリーは多い方がいいですからね!
どちらでも好きな方で
1食あたりの重さはどちらの乾パンも変わりませんし、値段も大きく変わりません。
少ない量でも高い栄養価がありますし、普段食べても美味しいです。
三立のカンパンはひとくちサイズで食べやすく、カニヤのカンパンは大きいがごま風味で美味しい。
登山の非常食はカンパン!と決めた場合、どちらでも好きな方で何も問題ありませんね!
バランス栄養食品たち
前職の時には栄養面で助けてもらった遠い記憶が…。
そんなバランス栄養食品は、ドラッグストアで比較的安く購入できることが多いので登山でも重宝しています。
王道?カロリーメイト
真っ先に思いつくのはやっぱりカロリーメイトです。
こちらは1本100kcalなので1食あたりだと2.5本ですね。中途半端。
どこでも買える上に軽くていいのですが、ボロボロになりやすいのと口の中の水分がほぼ全て奪われるという問題があります。
美味しいバランスパワー
前職で食べまくっていたのはこのバランスパワーです。
味によってカロリーは異なってきますが、ブルーベリー味だと3本で1食になります。
味も選べて美味しいのですが、すごくボロボロになりやすいです。
山頂で食べようと思って開けたら粉々になっていたこともあるので、持ち運ぶには色々考える必要があります。
あとやはり口の水分がなくなります。
お世話になってます!ソイジョイ
いつも登山に持って行っています。
クリスピーシリーズは少しカロリーが控えめになっています。
1食分は2本で満足感もちょうどいい感じです。
軽い・美味しい・壊れにくいというのがポイントです。口の水分も無事です。
ガチですか?な感じの救難食糧
名前の通りTHE救難食糧な雰囲気でいっぱいのこちらです。
救命いかだに備え付けられているものと同じとか。
1個274kcalなので、1食には1個食べればちょうど良さそうです。
軽い・小さめ・割れにくいので多少なら雑にパッキングしても大丈夫…?
難点はちょっと高いのと美味しくないことです。おなかいっぱいにはなります。
どれがいいのかは人それぞれです
味重視・軽さ重視・パッキングのしやすさ重視など、登山での装備品選定は好みも大きくかかわってきます。
個人的にはですが、ソイジョイは非常食にも行動食にもなるし美味しいしパッキングもしやすいと感じています。
1食2本なので非常食用6本、おやつ用1~2本の8本くらいなら隙間などを利用してパッキングも楽々です。
万が一に備える登山の非常食。
普段はザックの一部のような存在ですが、消費期限は要注意です。
期限を気にしつつ、期限の近くなったものは登山おやつや家で小腹が空いた時などに消費していきましょう。
なんて言いながら、消費期限とかあまり気にしないタイプです(´∀`)