冬だって運動したいんです!!!から始まった冬山登山と山スキーです。もちろん日帰り。
雪の積もった道路を見て、走れないし雪なんかなくなれ!なんて思う暇があったのでレッツ冬登山です。
夏のように身軽な服装ではなく、基本もこもこしているので動きにくくて装備にもてあそばれます。
そんな冬山に行くための服装の基本についてです。自分の復習も兼ねて。
冬山初心者の服装は?
初めての冬山登山にはどんな服装を用意すればいいのでしょうか?
冬山がはじめましての場合は日帰りできる低山を選ぶと思いますが、
天気の良い日の低山では本格的な冬山の服装がなくても意外と登れてしまう事があります。
だからって、軽装で登っていいよ!ということにはならないのが冬山です。
では、冬山低山に登る場合に最低限必要な服装とはどんなものなんでしょうか。
冬山の服装はいつごろから着る?
目安としては初冠雪以降なら冬山の服装を着ることになります。
ですが、
まだ雪が降っていなくても、頂上付近で気温がマイナスになるような場合はもちろんあります。
そんな時は言うまでもなく冬山の服装を用意して登山をすることになります。
※気温は標高が100m上がれば約0.5℃下がります。
標高1000mの山に登る場合、標高0mの場所で朝の最低気温が5℃以下の日では、頂上の気温がマイナスになっています。
天気予報を見る時は最低気温を必ずチェックしましょう。
初冬や春山の暖かい日には冬山の服装ではとても暑い時もありますが、
軽装で入山して、遭難してしまう事故はこういう時期に起こりやすいようです。
アウターやフリースなどは、暑ければ脱ぐ・寒ければ着るといった具合で体温調整するのが登山の基本です。
アクシデントが起きて山中でビバークしたり、
天候が急変して吹雪になっても、寒さに耐えられるような服装が必要になります。
冬山では、どんなに天気がよくてもめんどくさがらずに真冬と同じ服装を用意しましょう。
…自分にも改めて言い聞かせてます。
初心者でもこれだけは用意しよう!
というわけで、
冬山初心者といっても軽装じゃもちろんダメだしなので真冬の登山と同じ服装を用意することになります。
が!
すべて登山メーカーのものでそろえると、とんでもない金額になってしまいます。
なので、ユニクロやホームセンターで用意できるものも紹介していきます。
メーカーものじゃなくても優秀な子(装備)はたくさんいます。
ざっくりですが、用意するものはこんな感じです。
・アウター:ハードシェル上下またはソフトシェル上下
・中間着(ミッドレイヤー):フリースやウールの中間着、厚手~中厚手
・肌着(ベースレイヤー):ウールやポリエステルの長袖シャツ
・ドライレイヤー:ミレードライナミックなど
・防寒用フリース(セーター)
・帽子
・目出し帽
・手袋:オーバーミトン、オーバーグローブ、インナーグローブなど
・靴下:厚手、中厚手など
・ロングスパッツ(ゲイター)
ちなみにレイヤーの種類の名前はころころ変わるので付いていけません。なぜそんなに変えるのか。
では早速、それぞれの服装について具体的に説明していきますよー。
アウター
雪が降っていたり、風が強い時にはゴアテックスハードシェル上下を着ます。
ハードシェルには保温材(中綿)が入っているものと入っていないものがありますが、中綿があるものは登山では暑すぎるので中綿が入っていないものを選びます。
(いくら寒くても歩行中は背中は汗だくになります。)
ゴアテックスハードシェルは上下揃えると5~10万円はかかってしまいます。
ゴアが高すぎる!という人には、ソフトシェル上下という選択肢もあります。
(※メーカーによってはゴアよりも高い場合があります。)
※在庫切れしてます!
モンベル ロッシュパーカ 定価18144円(税込)
日帰り低山程度ならソフトシェルでも大丈夫です。
ただ、ソフトシェルには防水性がありませんので、初冬や春山では雨対策のためにゴアのカッパも用意します。
これも買う時にうーーーん…と悩む方のための裏技なんですけど、
スキーやスノボ用のウエアを着るという手もあります。(ゴアじゃないものは1~2万で買えます)
ゴアではないスキー・スノボウエアは、当然防水性がありませんので、雨が降りそうな時にはゴアのカッパも必要になります。
スキーやスノボウエアを選ぶ時にも中綿が入った物は暑すぎるので避けるようにします。
ちなみに私のアウターですが、クラブの会長からいただいたお下がりのヤッケを着ています。
ゴアテックスハードシェルがなかった時代は厳冬期の縦走でもこのようなヤッケを着ていたそうです。
このヤッケは中綿が入っていないナイロン製の生地で防水性はなく、今でいうソフトシェルと同じ役割のものです。
中間着(ミッドレイヤー)
適度な厚さのフリースを中間着として着ます。
mont-bell(モンベル) トレールアクションジャケット Women’s ミスト(MIST) 1106541 (S) |
冬だろうが行動中は汗をかくので、アウターの上を脱いで中間着だけで歩くことが多くなります。
なので、あまり分厚いフリースでは体温調整が難しくなります。
登山メーカーのフリースは厚さが選べて、吸水・速乾・防風性がありますのでおすすめなのですが、ユニクロのフリースという人もいます。
ユニクロのフリースは、吸水・速乾・防風性では登山メーカーより劣りますが、実際の冬山ではどうなんでしょうか。
うちのクラブにユニクロのフリースを着て低山ハイクをしている人がいるので聞いてみたのですが、
「風があると少し寒いけど特に問題はないよ」ということでした。
登山メーカー製の高機能なフリースを着たいところですが、日帰り低山程度ならユニクロでもとりあえず大丈夫といったところでしょう。
私の場合、中間着に厚手のウールカッターシャツ(いわゆるチェックの山シャツ)を着ています。
ウールの山シャツといえば昔の山の服というイメージがありますが、ウール製の中間着は現在でも登山メーカーから販売されています。
ウールはフリースにくらべ、やや速乾性に劣りますが、保温性がよく、現在でも冬山では十分通用するアイテムです。
ズボンについてですが、行動中はアウターのズボンを脱ぐことはまずありません。
(冬でもすぐに暑くなって腕まくりする私でもズボンはそのままです。)
アウターのズボンの下は何を履くのかというと、フリースなどの温かいズボンを履き、更にその下にメリノウールなどの肌着を着けます。
アウター+ズボン+肌着
の3レイヤーということになりますが、春山や温かい日などは、
アウター+厚手の肌着かタイツ
の2レイヤーにする人もいます。
肌着(ベースレイヤー)
berghaus ウィメンズ メリノウール 200 ロングスリーブ スクープネック
汗冷え対策の要は肌着です。
もちろん夏でも汗冷え対策は重要なのですが、冬山ではもっと重要なものになります。
肌着は吸水・速乾・保温性の高さが求められますが、登山メーカーから出ているメリノウールの長袖シャツが一般的で、厚さは中厚~厚手が適当です。
このほか、ポリエステル製のモンベルジオラインシリーズの長袖シャツなどはメリノウールより値段は安く手に入ります。
サイズの選び方ですが、肌着はボディーラインにぴったりとフィットしたサイズのものを選びます。
体型が崩れるとみっともないとへこむくらいのフィットしたものを選びます。
肌着がだぶついていると汗の吸水・速乾性が十分に発揮されませんし、肌着の下に着るドライレイヤーとの相性も悪くなりますので気をつけましょう。
私の場合、ポリエステル製よりも保温性や防臭性が良いということで、肌着はメリノウールにしています。
メリノウールとポリエステルを比較した場合、保温性・防臭性はウールの方がやや高く、速乾性はポリエステルの方が高いです。
冬山低山ならどちらでも好きな方を選んで良いでしょう。
ドライレイヤー
ドライレイヤーは肌着の下に着る汗冷えを防止のためのシャツです。
ファイントラックやミレーから出ている商品が人気ですが、
ファイントラックのものは経年使用で機能が落ちてしまいますので、ミレーの方がおすすめです。
ドライレイヤーのサイズ合わせですが、肌着と同じく体にぴったりフィットしたものを選びます。
体にフィットしていなければ、汗冷え防止機能が十分発揮されません。
ドライレイヤーは、単体だけで汗冷えを防止してくれるものではなく、吸水・速乾・保温性の良い肌着と組み合わせることではじめて汗冷えを防止してくれます。
私は、夏も冬もドライレイヤーはミレードライナミックで汗冷え防止しています。
ドライナミックにはレディースも当然あるのですが、
誰に見せるわけでもないので汗冷えに有効なメッシュ部分の多いメンズのものを使用しています。
防寒用フリース(セーター)
寒さを感じたら中間着の上にアウターを着ますが、それでも寒い場合は中間着の上にセーターやフリースなどの防寒着を着てからアウターを着ます。
冬山では汗冷え防止のために基本的に長い休憩はとりませんが、休憩時間が長い時にはセーターやフリースを着て寒さを防ぎます。
セーターやフリースは登山メーカーのものでなくても良く、厚手のものを2枚程度用意します。
万一、ビバークしなければならない時には、セーターやフリースなどの防寒着が頼りになります。
防寒着はセーターやフリースのほか、ダウンジャケットを用意する人もいます。
けっこうな長さになってきたので、いったん切ります。
・帽子
・目出し帽
・手袋:オーバーミトン、オーバーグローブ、インナーグローブなど
・靴下:厚手、中厚手など
・ロングスパッツ(ゲイター)
についてはこちらです。