冬山初心者の服装は?ということでこちらの記事の続きです。
ここでは、小物類(帽子や手袋など)について書いていきます。
アウターとかもちろん大切なんですけど、個人的には手袋が超大事だと思ってます。
順位付けするような話ではないんですけどね。
小物類なので特に装備に振り回されたりは少ないと思います。落とす危険度はアップしますが。
では続きいってみましょう。
その他の衣類(小物装備)
帽子
ニット帽やフリースの帽子、耳付きの帽子などを被り、耳の凍傷を防ぎます。
モンベル ケーブルニット ワッチキャップ 男女兼用 #1108841 (RDBR レッドブリック) [mont-bell] |
帽子は、登山メーカーのものでなくても大丈夫です。
私の愛用もこんな感じの普通の帽子です。ちょっと飛行帽っぽいのがお気に入りです。
目出し帽(バラクラバ)
吹雪や寒さが厳しい時には、ニット帽だけではとても耐えられません。
首筋や耳や顔を保温するために必ず目出し帽を用意します。これはないとかなりキツイと思いますよ。
目出し帽は、目の部分から首を出すと、ネックウォーマーに早変わりします。
暑くなってきた時に外して落としたりしないように、目出し帽の避難場所を決めておくのがいいと思います。
目出し帽は、上のもののように登山メーカーから出ているもありますが、ホームセンターに売っているもので十分暖かいです。
手袋
指は凍傷にかかりやすいので、手袋には注意が必要です。
冬山用の手袋には防水性・防寒性・操作性が要求されますが、
そんな全てを満たしてくれる高性能手袋はないので、種類の違う手袋を2~3枚重ねて使用します。
日帰り登山なら、
極薄の手袋+インナーグローブ+オーバーグローブ(オーバーミトン)
で十分だと思います。
極薄の手袋
中厚の手袋
オーバーグローブ
オーバーミトン
それぞれの手袋の役割についてなのですが、
・極薄の手袋~細かい作業をする時素手にならなくても良い
・インナーグローブ~防寒用(フリース、毛糸など)
・オーバーグローブ~防風・防水用(中綿が入っていないもの。ゴアテックスが良い)
ということで、特徴の違う手袋を組み合わせることによって、防水・防寒・作業性を保ちます。
オーバーグローブとオーバーミトン、どちらが良いのかというと…
- オーバーグローブは5本指なので作業しやすいが、オーバーミトンより指が冷えやすい。
- オーバーミトンは2~3本指なので作業はしにくいが、指は冷えにくい。
という特徴があります。
連泊や縦走では両方持って行くこともあるようですが、日帰りの低山だけならオーバーグローブの方が扱いやすいと思いますし、
私のように指先が異常に冷えやすい人ならオーバーミトンの方が良いかもしれません。
また、インナーグローブは雪や汗などで濡れてしまいます。
そこで凍傷防止のためにインナーグローブの替えは何組か用意するようにします。
私の場合ですが、
ナイロンの白手袋+フリースの手袋+ゴアのオーバーミトンにしています。
オーバーミトンは装着しただけで暖かくなるというとってもありがたい存在です。
靴下
靴下は、つま先が冷えないようにウールや毛糸の厚い靴下を履きますが、
夏用の薄い靴下で登山靴のサイズを合わせている場合などは、靴下を厚くしすぎると血行障害でかえって足が冷えたり、靴ずれを起こしたりすることがあります。
夏用の登山靴で冬山に行きたい場合は、靴の購入の時に厚い靴下か、靴下2枚でサイズを合わせておく必要があります。
(夏用の登山靴で冬山に行く場合は、水濡れ防止のためにゴアテックスの登山靴にします。)
靴下のレイヤリングですが、
- 速乾性の薄い靴下+ウールの厚手靴下
- 速乾性の薄い靴下+ウールの中厚靴下
など様々で、3枚重ねにする人もいます。
薄手の靴下
中厚の靴下
厚手の靴下
靴下についても、登山メーカーのものである必要はありません。
編み物が出来る器用な人なら、厚手のソックスは自分で編んだものでもいいんじゃないかと思います。
私の場合は、冬山では防寒性の高い冬山用プラブーツを履くので、日帰り低山では、
速乾性の薄い靴下+中厚のウールソックス
の2レイヤーです。
プラブーツに守られてかなり暖かいので2レイヤーでも冷えることはありません。
ロングスパッツ(ゲイター)
登山靴に雪が入ってしまうのを防止するので、膝下まであるロングスパッツ(ロングゲイター)を着用します。
ロングスパッツにはナイロン製とゴアテックス製がありますが、どちらが夏用・冬用ということはありません。
夏山でロングスパッツを使用している人なら夏冬兼用でも良いでしょう。
冬山の服装のまとめ
冬山低山を登ることを想定して書いてみましたが、いつもこんなに着ているのかと思うくらいけっこうな重装備です。
低山ではここまで必要ないんじゃないかと思う人がいるかもしれません。
でも、冬山の怖さを知っている先輩たちは、天気が良くても決して服装や装備を減らすことはしません。
冬山の服装は、もちろん人によって様々ですが、
アクシデントでビバークをしても自力下山できるよう、十分な防寒対策を考えながら服装を決めるようにしましょう。
最後におまけの冬バージョンの私です。
オーバーミトンが暖かくて好きです。