動画でしか見たことのない雪崩です。

そんな雪崩にもし巻き込まれてしまった時のための装備「ビーコン」と「スコップ」と「ゾンデ」です。

ビーコンがあれば埋まってしまった仲間の位置がわかる。

スコップがあれば素早く掘ることができる。

ゾンデ(プローブ)で埋もれた人を正確に見つける。

冬山雪崩対策3種の神器のようなビーコンとスコップとゾンデです。

ORTOVOX(オルトボックス) アバランチレスキューセット3 OV-29755

雪崩ビーコンは3種類に分類される

まずは簡単に雪崩ビーコンとは何か?についてですが、

雪に埋もれてしまった人を捜索するため機器で、
世界的に規格化された微弱電波を利用し数十メートルの範囲を探知できるもののことです。

ついでにですが、ビーコンは助ける人・助けられる人の両方が持っている必要があります。

続いて3種類をそれぞれ見てみます。

アナログ式

内蔵アンテナは1本。

デジタル式より高感度で広い範囲の電波を拾うことができます。

アンテナから出る電波は独特で、2か所を示すこともあります。

ちょっとクセのあるビーコンなので慣れが必要そうです。

初めてビーコンが登場した時はほぼアナログ式だったようですが今はほとんどなく、
デジタル式とアナログ・デジタル式の2種類がメインになっています。

デジタル式

内蔵アンテナは1本から3本。

アンテナの数が増えるほど上位のいい機種です。

アンテナの数が多いものはそれぞれのアンテナが受信し位置を示すので、
ビーコンを使用した捜索に慣れていなくても使いやすいものです。

アンテナ1本・受信範囲40m

PIEPS(ピープス) フリーライド KEM870

アンテナ2本・受信範囲50m

ビーコン トラッカーDTS

アンテナ3本・受信範囲40m

ORTOVOX(オルトボックス) ビーコンAVALANCHE TRANSCEIVERS 3+

アナログ・デジタル切替式

遭難者の電波の位置によってアナログ・デジタルを切り替えられます。

いいとこ取りのおいしいビーコンです。

MAMMUT PULSE Barryvox (マムート パルスバリボックス) 並行輸入品

ビーコンを買う時どう選ぶのか

買うとなったらいい感じにお金が吹き飛ぶビーコンです。

だからといって、安い!買った!とスペックを見ず値段だけで飛びついてはどうなのかなぁと思うビーコンです。

実際のところ値段の高い機種は、高感度で初心者でも比較的いい感じで捜索などもできます。
あとは上位機種なら一度にまとめて複数人を捜索することもできたりします。

色々なところで雪崩ビーコンの講習会などもあるようですし、

そういったところに参加すればいざという時に自分の持つ機種ではどんな捜索ができるのかイメージできて良いかもしれません。

ビーコンは持っているだけではなくて使えることが大前提です。(ビーコンに限りませんが。)

パーティ全員が持っていても使いこなせるのが1人では、その人がもし雪崩に遭ったら他は誰も何もできないなんて意味ないですもんね。

あと大事なのは、どのくらいの範囲の電波を拾えるのか、です。

周りの環境というか天候などで左右される部分もあると思いますが、スペックとしてどのくらいの範囲が捜索できるのかは確認しましょう。

そんなこんなで、やっぱり高級ではありますが命には代えられないので値段的にもスペック的にも高い機種を買うのが初心者にはおすすめです。

ちなみにレンタルもあります。

ツアーの持ち物リストにあるけど持っていない!という方や、

冬山に頻繁に行くわけじゃないから買いたくないけど持って行きたいなんて方にはレンタル一択ですね。

※画像クリックでレンタルページに移動します※

合わせて持って行きたいスコップとゾンデ

掘って探すスコップ、刺して探すゾンデです。

スコップ

雪を掘るのに手じゃなかなか掘れないですよね。

雪崩の後の固まった雪でもスコップさえあれば、手で掘るより超短時間で終わるのは目に見えています。

装備品として持って行くので軽さは欲しいところですし、

掘りやすさを考えればスコップの先っぽが幅広のものがいいでしょうし、

固まった雪にも負けない頑丈さも欲しいところです。

[マムート] Alugator Pro T 3225/inferno 2730-00220

ゾンデ(プローブ)

雪に刺して使う、埋もれてしまった人を捜索するための道具です。

刺してみて何か感触があればそこに人が!?…となります。

MAMMUT (マムート) Probe 240 プローブ 240cm 2730-00171 [並行輸入品]

冬山雪崩対策3種の神器のようなビーコンとスコップとゾンデ(プローブ)でした。

最後になんですが、初心者だけで冬山に行くのは危険なのでやめましょう。

知り尽くした低山なら大丈夫かもしれませんが、夏の登山道しか知らない山は雪が積もると恐怖の冬山になります。