タイトルで全てを伝えてみました。
過去の仕事でダイローブの使用経験があるので特に違和感なく入り込める作業用手袋の世界です。
冬の一大イベント山スキーに行く予定があったので使ってみました。
ただ使うだけだと面白くないというか分かりにくいので左右で手袋を変えて使います。
既出の方法なのであまり大声では言えません。すみません。
防寒テムレスの特徴や使用感、作業のしやすさなどをまとめます。
最初はテムレスを知る
ありきたりな出だしですが、まずは装備品を知るところから入っていきます。
調べればすぐ出てくるので3種類あるテムレスをさらっといきましょう。
使用感の方が知りたいと思うので。ですよね(・_・ )?
ノーマルテムレス
透湿防水(全部そうですが)のノーマルテムレスです。
水を扱う作業や土で汚れる際などに活躍してくれます。
ジャージテムレス
手首の部分がジャージ素材でフィットするのでゴミなどの入り込みを防げます。
農作業やゴミ拾い等の袖から異物に入って欲しくない時に役立ってくれます。
防寒テムレス
あえての最後に持ってきました。
内側が起毛のパイル地なのでもっふもふで暖かいです。
雪かきや冷凍品の扱いなどが活躍の場です。
…冬のレジャーに、ともこっそり書いてありますね | |д・)チラッ
テムレスの特徴
ざっくりいきます。
引用元:Amazon
いわゆるゴム手袋とは異なり、透湿性ポリウレタンを使用しているので蒸れにくいのが特徴です。
…ゴアとテムレスの透湿性を比べるのはかわいそうなのでやめてあげてください。
作業用手袋に透湿性があるからありがたいんですよね(´∀`)♪
五感を使ってテムレスを感じてみる
見た目は、ただの作業用手袋です。
ロゴとか色とか確かに微妙といえば微妙ですが、
別に登山装備におしゃれは求めていないので気にしないでいきます。
…本来使うであろう寒い場所での作業用手袋におしゃれは不要ですしね。
暖かくて蒸れにくいんだからそれでいいんです。
あと内側のもっふもふはこんな感じです。
聞く…何を聞こうか…。
こすり合わせるとジョリジョリというかジャラジャラ音がします。
コーティングされた滑り止め用の特殊樹脂の音ですね。たぶん。
においを嗅いでみます。
見た目のゴム手袋感と違いビニールっぽいにおいがします。
炊事などで使ういわゆるゴム手袋のゴム臭とは明らかに違うにおいです。
ゴムじゃなくてポリウレタンですから当たり前ですかね。
においがキツイと噂を聞きましたが、人5倍くらい鼻が利く私は特に気になりませんでした。
もちろんにおいはしますが、外で使うもののにおいとか気にする意味はないですよね。
味わうのはもちろんやりません。
感触は、上半分は滑り止め素材なのでざらざらした感じです。
下半分は…まぁ普通のツルツルした作業用手袋です。
サイズ選びが大事です
サイズ選びに関しては手袋に限った話ではないのですが、
テムレスは比較的小さめなのでサイズを間違えないようにしたいところです。
サイズについてですが、
女性はMサイズ
みたいに書かれているのを見かけましたが私はLLサイズですヽ(´▽`)ノ
テムレスが小さめというのと手のひらが大きいし指が長いというのが相まってこのサイズです。
(私の手のスペックは中指の長さ約8cm、手のひらまわり約20cmと男並みです。)
ホー○ックで試着してMでもLでも良かったと言えば良かったのですが、
ぴったりサイズで空気の層がないと指が冷えるのは分かりきっているので不採用です。
試着できれば必ず試着を。
試着できる店がない場合は、パッケージ裏に、
- 中指の長さ
- 手のひらまわり
のサイズが書いてあるので実際に測って参考にして選びましょう。
山スキーで使った話
やっとメインの内容にたどりつきました。
私の中の冬の一大イベント山スキーで試してみた話です。
写真の通り、防寒テムレスは左手。インナー手袋なしで素手に装着します。
右手はこちら。私の普段のセットです。(詳細はこちらの記事に→冬山登山の服装小物編)
オーバーミトンはヘリテイジの3本指のものです。もちろんゴアです。
ヘリテイジ(HERITAGE) ウィンドストッパー オーバーミトン3本指 (手袋 グローブ) hrt-003
ちなみにですが、私は手汗はほとんどかかないタイプの人間です。
夏に長時間ゲームしてコントローラーを握っていてもさらっさらのままです。
あと、指先はそこそこ冷えやすいというスペックです。
最近指先の冷えがひどくなってきたのは歳………( ̄ρ ̄)
天気と気温と風の状況
登山口のある標高255mの出発時の天気は、
- 気温マイナス4℃
- 天気は雪
- 風は北西4mほど
です。
山スキーなので、登りはスキー板にシールを装着して歩いて登ります。
こんなスタイルです。
ちなみにシールは粘着式ではなくベルト式なので着脱にそこそこな作業が発生します。
テムレス着用のまま作業可能かどうかも今回試すことになります。
ストックもざくざく使いながらの登りになります。
それでは。
時間経過とともに右手と左手の状態を書いていきます。
出発して10分
右手が暑くなったのでフリースの手袋を外し、白手袋とゴアのオーバーミトンの2枚に。
左手のテムレスは暑くもなく寒くもなく。
冷たい感じもせず、ふわっふわの気持ちいいままです。
登り30分経過
全身が温まったので背中やら首周りやら足やらはそこそこ暑いですが、右手の2枚重ねの方は快適です。
左のテムレスはというとちょこっと蒸れてきました。
でもまだ不快感などもなく問題なしです。
登り1時間半経過
雪が重たくて進むのに時間がかかり体力も使ってます。
もちろん汗もそれなりにかいていてけっこう暑いです。背中とかかなり汗だらけ…。
右手の2枚重ねは相変わらず快適さは変わりません。
左手のテムレスは…さすがに中がしっとりしてきました。
ふわっふわ感が薄れるくらいで、まだ冷たいとか寒いという事態にはなっていません。
2時間半経過
山スキー開始地点に到着。
- 標高は約670m
- 気温マイナス6℃
- 天気は雪のまま
- 風は北西5mほど
なんとなく写真で分かるかと思いますが、雪も横に降るくらいの風です。
この場所では、シールを外したり靴紐を締め直したりと色々作業が出てきます。
ここで左のテムレス側に異変発生。
人差し指・中指・薬指の3本の第一関節より先端の方が冷たくて冷えっ冷えの状態に。
特に中指は、キンキンに冷えた缶ビールを持ってます的な感じです。
右手の方は、ゴアのオーバーミトンの外側に付いた水分が若干シャリシャリしていますが冷たい寒い痛いはありません。
スキーで楽しく下る
ひゃっほぅ!!!と滑る予定でしたが、重たい雪質のおかげでゆっくりとした滑りになりました。
左手のテムレスは交換するか悩みましたが、そのまま下ることに。お試しなので。
右手は、諸々の作業で白手袋が少し湿って嫌な感じだったのでフリースの手袋と交代し、その上にオーバーミトンを装着します。
この写真じゃ右手の手袋の重ね感がわからない…(´Д`)
下り始めてすぐはいい傾斜なので少しスピードが出ます。
そこでテムレス内の中指の冷たさに加えて若干の痛さが出てきました。
ですが、雪質のおかげで滑るより歩く時間が多く指先にも温かい血が流れてくれていたのでテムレス続行です。
登山口に戻って来た
そのまま滑ったり歩いたり30分ほどで登山口に到着。
右手は直にフリースなのでほわほわと暖かく快適です。
ゴアのオーバーミトンのおかげで濡れも蒸れもなく終了です。
左手のテムレスは、帰りも歩く時間がそれなりにあったからか蒸れています。
そして、人差し指・中指・薬指トリオは冷えまくりです。
山スキー開始地点と同様に、第一関節から先端にかけてが冷え切って寒く少し痛いくらいです。
ちょっと嫌な感じもするので、ここでテムレスを外し終了。
左手も直にフリース手袋に切り替えて帰り支度です。フリースあったかい(。・・。)
ちなみにパッケージ裏にこんなことが書いてあります。
冷たいと感じたら直ちに使用中止
と、書いてありますね。まさにその通りだと体験することができました。
おまけでゲレンデスキーの時の話
実は山スキー前にゲレンデスキーでも使いました。練習しないと下手くそすぎて。
その日はナイターで3時間。シールは使わずリフトで楽して登って滑ります。
始めて2時間ほどしてリフトに乗っている時、手が寒いと感じました。
気温はマイナス10℃近い日で風も雪がふぁーっと軽く舞うレベルで吹いていました。
素手に防寒テムレスだったのですが、
これで寒いって山では大丈夫だろうか?と実は疑いながらの山スキーでした。
どうでもいい話ですがシュテムターン習得まであと一歩です。
テムレスは作業しやすい
オーバーミトンは3本指のものなので作業はそれなりに難儀します。
そちらと比較すると、防寒テムレスの作業のしやすさはいい感じです。
ずれたシールを直すのも滑る前にシールを外すのもテムレスを装着したままで何も問題ありません。
小さいですが写真の通り、オーバーミトンは作業しにくいので外していますがテムレスはそのままです。
ベルト式シールの引っ掛けたり引っ張ったり結んだりという作業もそのままできました(。・ω・。)
ウエストポーチの開閉も普段より少しやりにくいくらいでイラッとはしません。
あとは意外とデジカメもそのまま操作できました。電源のオンオフもシャッターも問題なく。
ここでついでにダイローブとの比較です。
出だしで書いたとおり、過去に仕事で使っていました。真冬の北海道の外作業で。
暖かさに関してはダイローブの方が上です。
ただ、細かい作業はほぼできなくなります。
ウエストポーチもデジカメも操作することは不可能に近いと思います。
その点、防寒テムレスはそこそこ細かい作業もできる上に蒸れにくいので使い勝手はいいと思います。
ただ。
猛烈に寒いところで使うのならダイローブの方が安心の暖かさで守ってくれます。
得意分野で使ってあげる
今回、防寒テムレスを使ってみてこれが冬山最強とか万能という感じではなく、
使い方と使いどころを考える
という当たり前の結論が出ました。
雪に多く触れる場合や寒い場所でちょっとした作業をこなす場合などはテムレスは活躍してくれそうです。
私の場合は素手に防寒テムレスという組み合わせで蒸れて冷たくなったと思うので、
インナー手袋を使用する
とか、
メインではなく予備手袋として装備品に加える
などの選択肢が出てきます。
防寒テムレスにこだわらずにノーマルテムレスとインナー手袋の併用などもありだと思います。
あとは、ちょっと手を加えてアレンジする必要もありそうです。
脱落防止のヒモなどはないので、加工してヒモを付けるなどの脱落&吹き飛び防止措置を施した方がいいと思います。
加工が面倒な時は帽子が吹き飛ばされない用のクリップが楽できておすすめです。
あと、袖口から雪が入るのも防ぎたいところです。
中のもふもふが濡れるともう地獄の手袋に早変わりですからね(・・;)
この対策にはガーデニング作業や漁師さんなどが使用しているアームカバーが流用できそうです。
防水だったり撥水のあるものが多いですし、
ガーデニング用だとカラフルなのでテムレスの微妙な感じは薄れるかもしれないですね。
洗うと少しふわっと感が薄れる
ような気がします。
まさか手汗を明らかにかいたのに洗わずに来シーズンまで持ち越しなんてことをする人はいないと思います。
手袋って油断するとめちゃくちゃ臭くなります。
せめて干すなどしないと自分の手ににおいが移るレベルで不愉快な悪臭を放ちます。
(仕事で共有の手袋を使った時の最悪な体験を元に言ってます。)
そんな経験があるので、防寒テムレスは一度洗いました。
裏返してもふもふ部分に石鹸を付けて手洗いです。
その後、若干もふもふ感が薄れたように感じました。真ん中の3本指あたりが。
これで防寒性能が劣る落ちるなんてことは…ないとは思いますが。
この部分が心配な方は洗わなくても、
直に手に装着しなければ干すだけでも大丈夫かもしれないですね。
最後になのですが、
私は防寒テムレスを今後冬山で使うことはないです。
- 暖かい
- ふわふわして気持ちいい
- 脱着しやすい
- けっこうな時間蒸れない
- オーバーミトンより作業しやすい
など色々いいところはありますが、
私には合わないようなので予備として持って行くこともしません。
防寒テムレスはやたらとかさばるので、それなら他の手袋を予備で持って行きます。
使い方・使いどころでは大活躍できるので、どう扱うかはその人次第という感じです。
よく通販番組で聞く、
使用感には個人差があります
というやつですね(。・ω・。 )
私は私の冬山の手袋のレイヤリングがありそれを変えてまで採用する必要はないという結論です。
いつもの手袋セットがもう完成形という確認にもなりました。
そんな理由で私としては不採用ですが、
色々悩んでいる方は値段もそこまで高くないので試すのはありだと思います。
ちなみに。
テムレスは冬場の皿洗いに大活躍です。
ケチってお湯を使わず水で洗っているので、冷水にやられずに済みます(´∀`)