大好きないつものコイカクシュサツナイ岳、通称コイカクです。
道のりも長めで厳しいこの山ですが私は一番好きです。なぜかはわかりません。
沢ありなのでもっと暑い季節にいつもなら行くのですが今回は7月前半にお邪魔しました。
そこで初・コイカクのお花畑。しかも貸し切りなんて最高です。
コイカク登山記録
人が少ないのがこの山の一番いいところ。
今回は初めての7月アタックなので沢遊びや絶景というよりも花です。
石狩岳でも心をキレイに洗ってもらいましたが、コイカクでもキレイにしてもらいます。
沢の水量は多めです
ヒュッテ横のトンネルを超えたら橋から水量チェックです。
それなりの量が流れていますね。
もしかしたら函は巻かないとダメかなーなんて残念がっていると登山口の看板です。
この先は沢に下りるまでフキまみれの道を進むので萎えてきます。
気を取り直してまずは上二股を目指してひたすら沢というより河原歩きをして行きます。
去年より一昨年よりかなり沢というか川の感じが復活してきました。
1kmほど歩いて現れるこの二段の滝は巻かないと進めないので巻き道を行きます。
向かって左側に…あれ?巻き道が増えてる…。とにかく左側にあります。なぜか2つも。
なぜ増やした?…増水していたんですかね。
昔からある方しか使わなかったので、もう1つはどこにどうつながるのかわかりません。
この先もひたすら河原を進みます。
そんなこんなで第一の函です。もちろん函の中を進みます。
巻き道は進行方向左側にあるので使う方はそちらへ。
函の中はそれなりに深いです。
この時は身長165cmの自分の足は全部水中なくらいの深さでした。
あっち側へ渡りこっち側へ戻りと函を進みます。渡るのに集中しているので写真はありません。
第一の函が終わり少し河原を進むとまた函が現れます。第二の函。
こちらの巻き道は進行方向右側にあります。
第二の函を抜けるとまた河原を進みます。沢歩きというより河原歩きがメインのコイカクです。
この日の天気はいまいちです。でもいいんです。コイカク好きなので。
取り付く前も後も笹の洗礼
上二股に着いたら沢装備から尾根装備に足まわりをチェンジします。
さて。
この先が唯一コイカクで好きになれない笹ゾーンです。
抜けるまでずっとこんな感じです。
顔くらいの高さにずっと笹の葉っぱがあるのでけっこうイラッとします。
ピンクテープももちろんありますし、踏み跡を辿れば笹がもさもさしていても迷いません。
うちのチームも付けてきたのでそれなりに目印は豊富です。
無事に抜けたら容赦ない傾斜の始まりです。…でもこれがいいんですよねホント。
取り付きまでの笹よりマシですが笹はこの先しばらくずっと登山道を覆うように生えています。
たまに笹がなくて嬉しくなる場所もあります。
笹絡みの話ですが、季節によってはもれなくダニがくっついてきます。
今回も1匹ですが、ザックに付いていたらしく家で発見しました。入念に払ったのに。
ダニ対策は忘れずに。感染症とか怖いですからね。
標高1000mを超えると傾斜が一時的に緩くなるので歩きやすさに感動できます。
道はこんな雰囲気です。たまにハトサイズの鳥が飛び立つとものすごく怖いです。
1人で先に歩いていたのでビビりすぎてカウンターアソールトを構えた私です。
ビビったり喜んだりしていると1305mの休憩ポイントに到着です。
あと400mちょい登れば目的地ですね。
ちなみにこの1305mには鹿道っぽくない獣道がありました。
たぶんきっとおそらくヒグマかなぁ…なんて。
去年までは見かけなかったヒグマのフンが登山道にも2か所あったので今は誰かの縄張りなんでしょうね。
ハイマツ帯と岩場まで来たらもう少し
1305mからはまだしばらく優しい登りが続きます。
松ぼっくりになる前のハイマツの実?ですかね。いっぱいありました。
ちょっとずつコイカクらしい急な登りが復活してきます。…写真じゃ伝わらない…。
急なのは急なんですが、岩や根っこなどはしっかりしているので掴める場所も多く登りやすいです。
たぶんストックとかはない方が登りやすい山なんじゃないかと思います。
もちろん自分の足だけで行けるのならそれが一番です。登山道に無用な穴を開けずに済みますからね。
いい写真が撮れました。ミヤマダイコンソウでしょうか。
ほっこりしながら岩場を進んでいきます。
たまに、どこ歩くんですか?というような場所もありますが基本的に踏み跡は埋もれているだけので迷いません。
所々古いロープがありますが、なくても岩をしっかり掴めば問題なく登れます。
最後まで頼れるのは自分だけ。
何度目かわからないだましピーク的なものを乗り越えたらいよいよ夏尾根頭です。
お花畑とシマリスと虫
着いたーーーと叫んでみようかと思ったら住人がいらっしゃったので飲み込みます。
かわいいなー。
石狩岳にもいましたが背中のシマシマだけ見えて写真は撮れなかったので嬉しいです。
いやもう本当にかわいい。
体感的には数分間対峙していたのですが、茂みにしゃーっと消えて行きました。
この夏尾根頭にもたくさん花は咲いていますが山頂までの道の方にいい感じのお花畑がありますね。
山頂まではハイマツ帯なので青あざが必ず1つ2つできます。
写真はおそらく山頂へ向かいながら振り返って撮ったものです。たぶん。
コイカクの山頂より先はさらに歩きにくくなるようなのでこの辺は天国だって師匠は言っています。
写真だと上手く伝わらないのが残念ですが、たくさんたくさん咲いていました。
いつものコイカクとは違う景色が見られて大満足です。