4月です。暖かくなってきました。
暖かくなり始めのこの時期と梅雨は毎年嫌いです。
満員電車でのあのニオイ。
濡れたり蒸れたりした制服やスーツってなんであんなに臭いんですかね。自分も含めて。
そこに混ざる香水やタバコのニオイ…あぁもうorzな感じです。完全に混ぜるな危険ですね。
そんなニオイに人より異常に過敏に反応する私が汗臭さ対策について考えていきます。
ついでにですが、におい対策すると虫も来なくなる気がします。
→虫嫌いの登山にはイカリジンよりディートよりハッカ油が安心の最後の方で触れています。
もちろんいろんな虫対策との合わせ技です。
まず初めに…汗をかくとは?
暑い時でもダラダラと汗が流れているとかっこ悪いですよね。
体の機能なので仕方ないんですけど、いちいち拭くのも面倒だし…でも流れているのはかっこ悪いし。
そもそもなんで汗をかくのか。
ざっくり簡単にゆるりと見ていきます。
まず結論ですが体温調節のためです。
体を構成する細胞達が効率よく頑張ってくれる体温(だいたい36℃くらい)に調節するために汗をかきます。
暑い時や運動して体温が上がった時など、体の中に熱がこもってしまいます。
さぁ汗の出番ですよ。
汗が肌から蒸発し、体温を下げます。
気化熱的な感じでしょうか。化学は赤点なのでよくわかりません。
とにかく。
汗をかくことによって一定の体温を維持できているのですね。
登山で特に汗臭いと思われる部位
登山中に限定して考えていきましょう。
平地での運動も含めた普段の状態と登山中の違いはザックですかね。
体にピタッとしたザックを背負ってますから汗はかきますしニオイもこもりそうです。
登山中&後のニオイの発生場所
ザックと背中の間あたりの下着やウエア、あとはザックのベルト(ウエストも肩も)がニオイの発生場所ということでしょうか。
このあたりは通常時でも、頭や肩、脇などの場所から出た汗の流れていく道です。
夏などに、背中をつーっと伝う汗の経験ありませんか?
あれ本当に私は嫌ですヾ(≧へ≦)〃
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登山で臭い原因はなんだろう
そりゃ汗だし臭いしどうしようもないでしょって言ったらそれまでなんですが。
ちょっと考えてみます。
師匠から少し前の登山ウエアの話なんかもけっこう聞くので、そこから推測できることがあります。
今のような化学繊維が広まるまでは、登山で使用していた素材は木綿やウールなどの天然繊維だったとのことです。
その頃も当然ですが、汗をかけばそれなりに臭くはなりますが、今ほどじゃないなって言っていました。
…ん?それ私も経験あるような…。
自分の経験と愛用のTシャツ
少し思い当たる節があるので自分の経験も合わせて考えてみます。
なお、紹介する2つのTシャツともジョギングや筋トレなど同じ用途で使用しています。
あまりニオイの気にならない方のTシャツ
ずっと愛用している少し厚手のTシャツです。
厚さがあるので汗を吸収しても乾きにくく、汗冷えするのが難点です。
汗臭さに関しては特に気になるほど感じたことはありません。
けっこう長く着ているので洗いざらしで柔らかくて気持ちいいです。
素材はこちら。
一応メーカー等は隠しました。
綿100%。天然素材100%です。
何かのニオイがする方のTシャツ
これは汗なんだ!って断言できない不思議で不愉快なニオイがします。
こちらです。
見る人が見ればわかってしまうメーカーものですが…。
このTシャツは速乾が売りなだけあって、先ほどのTシャツとは異なり汗冷えはほぼありません。
洗濯しても次の日にはまた着られます。すぐ乾くので。
素材はこちら。
ポリエステル100%化学繊維のみです。
ニオイは気になります。
汗独特のニオイじゃないんですよね。
化学繊維だからなのか汗をかくと人工的な臭さがあります。
なんか嫌なニオイなんですよね。上手く伝えられないのですが。
化学繊維の弱点?
天然繊維と比べての弱点ですが吸収性と通気性が悪いことです。
通気性が悪いということは、蒸れますよね。
そこに細菌などの要素も加わってニオイが強くなってしまいます。
先ほど紹介した速乾性のTシャツなら蒸れにくいし大丈夫なんじゃないの?って感じですが、また別の原因が…。
天然繊維に比べると化学繊維はどうしても生地にニオイが染みつきやすくなっているようです。
そのせいで、汗は水分なので蒸発して乾いてもニオイは残るという残念な状況になります。
ずっと使っていて洗濯してもニオイがすっきり取れない服があれば素材をチェックしてみてください。
ポリエステルなどの化学繊維であれば、上記のことが原因だと思います。
化学繊維製の氾濫する時代
登山服に限らず化学繊維の服は多いですよね。
特に、安くてお手頃価格で買える服。
なんだか人工的で石油っぽいニオイがしませんか?どんなに可愛い服でも。
登山ウエアは研究されて進化して今の化学繊維主流になったのでしょう。
山で命に関わるであろう保温・速乾・吸水が優先されてニオイは後回し?
確かに臭くても自分と周りが不愉快なだけでそれ以外に影響はありませんよね。
でも、諦めたくない。ニオイ対策。
防臭効果!って宣伝している商品はどうなの?
スプレーでもおなじみの銀イオンや防臭繊維なんてものもあります。
師匠がとある防臭繊維の登山用Tシャツを持っているので効果を聞いてみました。
化学繊維特有のあのニオイが全くしないというわけではない。by師匠
ちょっと残念な結果です。
ただの速乾Tシャツ(私の着ているようなもの)と比べれば全然いいとのことですが。
あともう1つ。
背中やウエスト付近は頭や上半身から流れる汗の通り道兼たまり場です。
ザックのベルトなどが大量の汗を吸い、ザックがニオイを放ちます。
そしてなんと。
せっかく防臭効果のあるTシャツにニオイが移るというこれまた残念なことに。
ザックも化学繊維ですからね。
登山の臭さ対策には天然繊維を取り入れる
書いたままなのですが。
天然繊維は、
- 肌に優しい
- 吸水性が優れている
- ニオイが外に漏れにくい
等々。いいところがたくさんあります。
オススメの天然繊維のウエアの紹介の前に、簡単なザックのケアを見ていきます。
すぐ出来る!ザックにやってみて
ニオイのすべての原因ではありませんが、ザックはニオイを放ちます。
そこでまず、ザックから対策していきましょう。
超簡単なニオイ対策方法です。
登山から帰って来たら、ザックに向けてアルコールスプレーをシュッとしましょう。
実際にやった時は、シュッとなんてかわいい量じゃなかったですが。
キッチン用でもなんでも大丈夫です。
殺菌できたらいいんです。
あとはこういった除菌消臭スプレーも○です。
私はこういったニオイも苦手なので使っていませんが。
あくまで簡易的な方法なので、お試しでやってみてください。
もう少しいろいろ慣れたら、師匠にザックの洗い方を教わります。
ザックの丸洗い方法はこちらから→ザックを洗う。手洗いと洗濯機と撥水処理
天然繊維のウエア達
本題の天然繊維について見ていきましょう。
下着やアンダーウエア、中間着を天然繊維に変えるだけで、だいぶ臭う感じは変わってきますよ。
モンベル スペリオルシルク
別の記事でも登場したこちらです。
モンベルのスペリオルシルクです。
こちら↓はメンズですが、私はそこそこ肩幅があるので最小サイズならいい感じでした。
モンベル スーパーメリノウール
厚さは中厚手くらい。
ウールなので暖かいというのに加えて、動きやすさもカバーしてくれます。
(モンベル)mont-bell スーパーメリノウール M.W.ラウンドネックシャツ Women’s 1107574 BK ブラック L |
天然繊維の中間着
中間着にはウール製があるので、そちらを採用します。
いわゆる山シャツ(チェックのカッターシャツ)はウール100%のものもあります。
下のメリノウールプラスはウール100%ではありません。
ウール以外はポリエステルなのでそれがニオイにどう出るのかは…わかりません。
登山に向くのは!?自然vs化学
ちょっと比べてみます。
ニオイだけではなくて機能面全体です。
ポリエステルvsシルク
吸水性→互角
速乾性→互角
保温性→ポリエステル
防臭性→シルク優勢
ポリエステルvsウール
吸水性→ポリエステル
速乾性→ポリエステル
保温性→ウール優勢
防臭性→ウール
となります。
ぶっちゃけ互角な感じですね!
いろいろ研究されて今の登山ウエアにたどり着いていると思うので、あとは…個人の趣向というか好みの問題です。
天然繊維でもこれは避ける
普段着なら問題ないと思いますが、汗をかく・冷える登山に不向きな素材があります。
それは木綿です。
防臭性では非常に優秀な木綿ですが、保温性&速乾性が非常に低く、登山や運動などの汗をかく時には着ないようにしましょう。
汗冷えは本当に寒いです。ひどい時には唇が変色してガタガタするレベルに冷えます。
ちょっとの風でも吹雪いているんじゃないかくらいの体感になります。
登山に行く時はなるべく木綿製品を避けるようにしましょう。
シルクやウールなどの天然繊維のものは、ポリエステルに代表される化学繊維のものより、値段の高い製品が多い印象です。
ですが、
少しでもニオイを抑えたいのなら、天然繊維を取り入れてみてはいかがでしょうか。
最初にも書きましたが、におい対策は虫対策にも関係ある気がします。
→虫嫌いの登山にはイカリジンよりディートよりハッカ油が安心の最後のオマケ部分です。
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