さぁ山に行こう!と思い立ったらまずやるべきなのが気象の見極めです。
ここで間違った判断をすれば命に関わるかも…。
登山に必要な技術です
登山に必要な技術と聞いたら…歩き方とかロープワークとかを思い浮かべますよね。
必要なのは、そういった実技的なものだけはありませんヽ(´▽`)/
とても重要で大切な技術です。
出発する前には最も大切な作業である気象判断について見ていきます。
予測できることが多い
天気図が読めなくても、天気の簡単な予測なら出来ます。
というか、いわゆる天気予報を見て聞いていればなんとなく予想はできるものです。
仮に、自分の行こうとしている山の方面の天気予報を見ていて「低気圧の接近に伴い荒れた天気となるでしょう」と言っていたらさすがに中止しますよね?
天気予報では街の天気を主に言います。
街が荒れた天気なら山はどうなんでしょうねo(´д`)o
自分の身の安全より日程を優先するとかしないはずです。
低気圧や台風などが接近していると言っているのに山へ行き、事故に遭ったり遭難したりというニュースがあります。
台風が来てるのになんで行ったの?という感じですが。
おそらく日程の優先で無理やり山へ行ったのでしょう。
ここで天気の判断さえ間違えなければ遭難しないで済んだんじゃないかなぁと思います。
本来は天気予報だけでなく天気図を読んで、ある程度の予測が必要ですが、せめて低気圧(台風含む)接近の有無くらいは事前に確認しておくべき事項です。
山岳遭難と天気
山での遭難と言えば…
- 道迷い
- 滑落
- 溺死
- 落雷
- 雪崩
- 凍傷
- 動物
などが思いつきます。
そんな山岳遭難と天気の関係ですが、天気の見極めが出来ない(しない)で山に行き、悪天候に遭遇、蓄積する疲労と寒さによる低体温症があります。
これはけっこう多いようです。
低体温症は寒いからなる、というわけではなく夏山での疲労凍死も起きます。
(低体温症とは…体の深部の体温が下がり、心臓・神経・筋肉などの機能に異常が起きる状態のことです。)
登山で体力が消耗しているところに、悪天候たとえば暴風雨に遭遇して、対処出来ずにいるともう危険です。
どんなにいいいメーカーの高いレインウエアを着ていても関係ありません。
顔付近から雨水は入ってきます。
そこから入った雨水は全身をびしょびしょにします。
暴風雨の中でずぶ濡れ状態で逃げ場がない…こんな状況ならどうなるかなんてわかります。
最悪の場合低体温症になり、動けなくなります。
山の天気は地上と違う
地上では大したことのない雨でも、山の上では超悪天候だったりします。
暴風雨だったり実は雪が降っていたり。
普段目にする天気予報はあくまでも地上の天気ですよね。
じゃあ山の上は?天気図読めないよ。ってなると思います。
初心者でも覚えやすい体感温度を予測する方法
があるんです。
師匠に教わりました。
- 風速が1m増えると体感温度は1℃下がる
- 標高100m上がるごとに気温は0.6℃下がる
です。
もっと正確に計算する方法は当然ありますが、これを知っているだけでも全然違うと思います。
緊急避難的な話ですね(。・・。)
上の2つのことから、
悪天候に遭遇したら標高を下げること
が重要になってきます。
どうしても標高を下げられない時は、悪天候を凌げる場所を探すことや緊急露営して凌ぐなど、臨機応変に対応することが重要です。
気軽に行っていい山などないのでは?
なんて思います。
天気の急変はあるわけですし、最低限知っておくべきこと・持って行くべき物もたくさんあります。
ブームだし周りも気軽に行っているしなんて行って遭難した…なんて笑えません。
天気に絡めて確認すべき事項は、
- 行く山の標高
- ルート
- 山小屋などはあるのか
- 悪天候に遭遇した場合の脱出・避難ルート確認
などなど。
装備以外にも準備確認すべき事項はたくさんあります。
まぁいっかなんて適当にならず、しっかり事前に情報を確認して楽しく帰って来たいですね。