重要な登山装備の1つである登山靴。
合わない靴を選べば足のアクシデントの元になってしまいます。
今回はそんな悩める靴選びの基準になる「目的に合わせる」ことについてです。
何がしたいのか?どんな山に行きたいのか。
漠然とでもイメージありますよねヽ(´▽`)/
ざっくり種類を知っておく
以前、短時間で理解する登山靴の種類という記事に、
- トレッキングブーツ
- オールシーズンブーツ
- 冬山用登山靴
- 本革製登山靴
このように分けて書きました。
本革製登山靴に関しては、これ以外の靴に比べてメンテナンスしたり工夫したりと手間がかかることから私のようなど素人初心者向きではないと思うのでこの記事では除外して考えていきます。
トレッキングブーツと軽登山靴
この2つに関しては線引きが曖昧です。
トレッキングブーツと軽登山靴を分けているメーカーでは、トレッキングブーツの方が下位扱いです。
メーカーごとに分け方もバラバラで明確ではないので、このサイトでは相変わらずひとくくりでいきます。
軽登山靴と呼んで書いていきます。
トレイルラン?
何それ?とはさすがに言いませんよ(´-`)
ただ、登山ではないので除外です。
植物踏んでも気にしないで周りなんか当然気にしないでドヤ顔してタイム競ってる人達なので。
やるなら狭い登山道を使わず広い林道走ってください!
…ランニング趣味の人ってマナー微妙です。皇居周りとか普通に歩くのすら危ない…。
さて。
話ずれまくったので戻しますね。
どんなイメージですか?
登山に行こう!と思っても時期・標高などなんとなくでもイメージありますよね?
それによって選ぶべき登山靴の種類が決まる、あるいは、限定される場合があります。
もちろん、特に何も縛りなく選べる場合もありますよ。
夏山だけ楽しめればいい!
夏山というか雪のない時期(無積雪期)だけ登りたいという方は、軽登山靴か重登山靴のどちらかを選ぶことになります。
この2種類の違いは「靴の頑丈さ」です。
軽登山靴
名前の通り、比較的軽めの登山靴です。
靴全体も靴底も柔らかくできています。
靴全体が柔らかいので、足に合う靴を探しやすいという特徴があります。
一般的にはですが、難易度の低い山や日帰り登山向けとされていますが、上記↑の特徴から夏山での縦走登山でも軽登山靴を使う人もいます。
けっこうハードな登山でも使える軽い登山靴というわけですね(。・・。)
重登山靴
夏山での頼れる相棒です。
難点は名の通り重たいということ。
この点さえ気にしなければ優秀な靴です。
靴全体・靴底は硬く、重さがあるので、足首から下の部分に加わるダメージは軽登山靴より少なくなります。
装備の重さ・距離の長さ・時間の長さ・道の悪さが増えるほど軽登山靴との差が出て、重登山靴のありがたみを知ることができます。
また、軽登山靴より寿命も長い靴です。作りが頑丈なので。
靴の硬さゆえに足に合う靴とはなかなか出会えない上、軽登山靴より値段も高くなります。
どちらを選ぶのか
初心者は軽登山靴でしょ?と思いがちですが、そうではなく。
逆に初心者だからこそ、重登山靴の方が歩きやすい場合が多いと思います。
山の歩き方などがよくわかっていないので、足への負担は少ない方がいいですよね。
歩き慣れたら軽登山靴でも、先ほど書いたようなハードな縦走もできますね。
結局どっちなの?って感じですが。
言ってしまえば足に合ってさえいればどっちでもOKです。
特徴を理解して、自分の実力・予算・見た目の好みで選んでいいと思います。
足に合っているという前提条件の元で選んでみてください。
冬山に行きたい!
迷うことなく冬山用登山靴を選びます。
重登山靴はオールシーズン対応の場合が多いのですが、冬専用靴に比べると防寒性能が落ちるものが多くなります。
本格的な冬山を目指す場合は冬山用登山靴、本格的じゃなくて低い雪のある山に行くくらいであれば重登山靴でも可能かと思います。
厳冬期の山・3000m級の山(冬でも春でも)・冬の北海道などの北国の山に行きたいという時は、オールシーズン対応だから!って重登山靴を履いて行かない方がいいでしょう。
体の中心から離れた手の指先・足先は体温が奪われます。
どんどん進行していけば凍傷になってしまいます。
これが保温性に優れた冬専用登山靴が必要な理由です。
靴底の模様は彫りが深くなっていて、地面の雪をしっかりグリップしてくれます。
この靴底がすり減ってしまうと滑りやすくなる上、靴底に雪の塊がくっついて歩きにくい状態になります。
ダンゴがついたって言う。by師匠
そうです。
なので、冬用登山靴は雪山専用にしてそれ以外の時期の靴とは分けて使用しましょう。
キックステップという冬山の歩き方もしやすい靴です。
靴は硬く曲がりにくいので、地面の雪を蹴り込む際に柔らかい靴との違いははっきり出ます。
蹴る力が逃げないのでしっかり蹴り込むことが出来て、疲労の軽減にもつながります。
とにかく目的をはっきりさせる
どんな山に行きたいのか。
どんな季節に行きたいのか。
それがはっきりしないと靴も決まりません。
靴は登山においてとてもとても重要で大切な装備です。
適当に選ぶことのないようにしていものですね。