着てじっとしているだけなら快適極まりないゴアカッパです。
今日の主役はゴアテックスのカッパです。
登山中に雨が降ってきたらどうなのかなぁ…ゴアのカッパあるし大丈夫か。
なんて疑問やら慢心やらが湧いてきたので実験&結果です。
ゴアテックスのカッパだって、飽和してしまえば100均のカッパのように蒸れます。
どんな環境だったのか?そしてゴアの飽和ってなに?について書いていきます。
ちなみに。私は汗っかきではありません。基準は不明ですが。
ゴア実験した環境と結果
2か所で実験したのでまずはさくっと実験&結果についてです。
もちろん1人では危ないので登山クラブの人が巻き添えです。
(それに1人じゃ怖いんですよね。まじめに怖いです。気配が。)
山の条件ですが、
- がっつり登山道のある山
- 崖真っ逆さまゾーンはない
- 天気のいい日なら1時間あれば頂上に行ける
- 何回も行って慣れている山
です。
そしてゴアカッパは水をガンガンはじく元気なやつです。
結果その1
天気はくもり時々ちょっと雨。
気温は…23℃くらいです。
雨はほとんど降らない蒸し暑い中でのゴアカッパ着用です。
そんな環境なのでゴアカッパは私の発汗に追いつかず飽和しました。
ものの10分くらいだったと思います。
飽和すれば、もうぺたっとします。
普段から愛用している長袖シャツを着ていきましたが、もうべちゃべちゃです。
しっとりどころではなく、ただひたすら気持ち悪かったです。
結果その2
天気は雨。
そんなに激しいわけではありませんが、雨降ってるなーという感じの天気でした。
気温は20℃ほど。
少しひんやりした空気がカッパ上下フル装備の私にはうれしい気温でした。
歩きはじめは快適でした。
外側はもちろん水滴をはじいてくれますし、内側も20分くらいは快適さを保っていました。
最初の20分くらいですね。快適だったのは。
ひじのあたりが特に限界だったみたいです。下に着ていたシャツは絞れそうなくらいになりました。
結果まとめと感想
夏だと(北海道なので比較的涼しいですが)あまり長時間の着用は向かないように感じました。
環境によるところが多いとはいえ、10分程度で蒸発が発汗に追いつかずに飽和してしまうので。
晴れているのに上下ゴアテックスカッパのフルセット装備で登山している人をごく稀に見るのですが、本気でやめた方がいいです。
いたずらに体力を消耗するだけなので、天気・気温・風など総合的に判断して上だけ脱ぐなどの対応は必須です。
ゴアテックスの飽和について
ゴアテックスという素材は、
外側から、
撥水性のある層(アウターファブリック)・防水&透湿の層(ゴアテックス)・肌や衣類に触れる層(インナーファブリック)
となっています。
詳しい仕組みなどはゴアテックスのホームページなどで確認してください。
ざっくり書くと、
汗などの水蒸気が発生→インナーファブリック→ゴアテックス→アウターファブリック→空気中
の順で排出されます。
雨や風はアウターファブリックで防いでくれます。
ついでですが、この一番外側の撥水性が落ちるとゴアが本来の力を発揮できなくなります。
しっかりメンテして維持していきたいですね。
さて。
飽和についてです。
細かい説明は苦手なので、またしてもざっくり書きますが、
カッパの内側と外の空気の温度差が少ない場合は効果が出にくい
です。
夏ってまさにそうですよね。外気温も体温も冬のような差は出ません。
そして、私の実験した「雨の日」「蒸し蒸ししている日」はともに空気中には大量の水が含まれています。
すでに水がいっぱいいっぱいな空気中には放出できません。
なので、夏のカッパ内は快適になりきれない…というわけですね。
ゴアカッパを着用してみて
ちょっと否定的な感じになりましたが、否定したいわけではありません。
何が言いたかったかというと、
どんなものか知りたかったから実験してみた
ということです。
歩いている時は本当に蒸れて暑くてイヤーな感じだったのですが、乾くのはかなり早かったです。
実験が終わって車に乗って数分で乾きました。特にズボン。
すぐに乾いて寒さなどは全く感じませんでした。さすがゴアです。
100均のカッパと比べるのはあれですが、カッパなのに乾く新鮮な感じを体験できました。
今回改めてわかったのは登山では正確迅速な判断がすべてということです。
頻繁に山に行かない人はレンタルで!