天気がいいから明日ちょっと山行こう!なんて思ったら猛暑なんてことも十分にありえる今日この頃。
訓練登山の日はなぜか毎回かなり暑い日になります。汗は滝のよう。
そして今回は一緒に訓練登山しに行った相棒が軽い熱中症になったので注意喚起も兼ねて書いてみます。
食べたもの飲んだもの、一緒に行ったのに平気だった私との違いはどこなんでしょうか?
訓練登山当日の気温と天気
まず最初になのですが、行ったのはいつもの室蘭岳です。
そして前回2周だったので今回は3周です。(訓練登山の記事はこちら→室蘭岳を2周)
休憩含むこの日の山での活動時間は約10時間になります。
気温や天気は当日の天気図を見て厳密に…とまではやりません。
- 1周目:快晴・無風・21℃程度。
- 2周目:快晴・無風・24℃ほど。
- 3周目:晴れ・心地良い風・26℃くらい。
気温に関しては、日陰で計測してこの値でした。
本当かわかりませんが、日なたでは31℃とか表示されていたのでそれなりに暑くてつらい日だったということです。
気温の計測は自分のプロトレックで行いました。気圧モードにすると下に気温が表示されます。
腕に付けたままだと体温も検知するせいでおかしな値が表示されます。
なので、計測する時には腕から外してしばらく放っておきます。
(私はザックのショルダーベルトに付けたカラビナにぶら下げました。落ちても気付くように視界に入る位置キープです。)
途中でチェックした時に34℃なんて表示されていましたが、
体温にしては低いし気温にしては高すぎるしでどうやって計測しているのか謎です。
相棒がバテた原因とその対処法
ちなみに相棒なんて同列っぽく呼んでいますが、登山歴○十年のベテランさんです。
なので、正直言って熱中症とかも問題なく大丈夫だと勝手に思っていました。
でも熱中症のⅠ度(現場での応急処置で対応できる軽症※公益社団法人全日本病院協会HPより)になりました。
(大量発汗、足がつる、歩けずに座り込む、苦しいという症状が起きました。)
一緒に行った私はというと登山ハイも手伝って疲れながらも元気でした。
10以上離れた年齢の問題はもちろんあると思いますが、それ以外の違いはなんだったのでしょうか?
水分補給
相棒は30分おきにこまめな水分補給をする、という方法でした。
一方の私はというと、登山前と登山中の水が欲しい!という時に一気飲みします。500mlくらい。
あとは登り始める前の給水量。相棒はほぼゼロですが、私は500mlほどは軽く飲んでいます。
どちらが正しいという話ではなくて、これも原因の1つだったと思います。
こまめな水分補給はもちろん必要です。有効な熱中症対策としてどこにでも書いてあります。
でも、それ以前に動き始める前に水分を補給しておくというのが大前提な気がします。
体の水っ気がない状態で大量発汗したら具合が悪くなるのは当然と言えば当然なんですよね。
実際に相棒は登山前はほぼ飲みませんし登山中も少ないです。
登山前のトイレは面倒とか何より道中で足りなくなるのが不安という昔の癖的なものを引きずっています。
飲みすぎると横っ腹が痛くなるかもしれないのでほどほどにですが、事前にしっかり飲みましょう。
あと、上手く言えないんですがこれは水を飲まないとダメなやつだと察知することができると予防できます。
これは水分に限ったことではなくておやつを食べるタイミングにも言えることです。
…私は特殊体質なのか変人なのかわかりませんが察知できる生き物なので無意識に予防できているようです。
おやつとその他食べもの
これもまた大切なポイントです。
おやつをよく食べる人はバテにくい。と師匠に聞いて別の記事にもまとめましたが暑い日でもその通りのようです。
むしろ暑いとかバテやすい日はなお差が出てくる気がします。
(今回に関しては相棒もそれなりに食べていたので根本的にはやはり水分不足だったのだと思います。)
下の写真は当日私が食べたもの(のゴミ)です。
- アメ1個
- 塩分チャージタブレット3個
- おにぎり(0.5合くらい)1個
です。
おにぎりの塩はかなり多めにしています。ちなみに具はふじっこの昆布です。
このおやつ以外に1回サプリで栄養補給しています。
(サプリについての詳細はこちらの記事に書いています。アミノ酸系・ビタミン&ミネラル)
しっかり水分補給が出来ていることと、おやつやサプリで塩分(ミネラル)の補充ができていれば暑い日でもバテにくいです。
おやつに関しては正直思ったより少ない…というのが感想です。
たぶんですが、おにぎりをちょこちょこ食べていたのでおやつの消費が少なかったのだと思います。
はじめまして!の山ではこれらに加えてソイジョイや飲むゼリーが登場することもありますし。
暑くて食欲がなくてもアメくらいは食べて登りたいところです。
私ゴリ押しのシュワシュワサイダーアメは美味しいし元気が出るし甘ったるくないのでおすすめです。
シュワっとするのが苦手でなければ元気も(多少なりとも)復活するのでいいおやつになってくれます。
↓疲れた時に強いシュワシュワ感が効く感じがするアメ↓
↓日向夏が美味しくて最初になくなるアメ↓
アサヒグループ食品 三ツ矢サイダーキャンディ 136g×6袋
登山で熱中症を防ぐために
登山をする前提なので、暑い時に暑い場所に行かないとか動かないというのは除外します。
熱中症対策として普段から行える方法なので日々気を付けてみるといいかもしれません。
普段から汗をかいて暑さ対策をする
今日は暑いからじっとしていよう!というのも必要ですが、普段から汗をかく習慣があると予防になるそうです。
暑くなる前から少しずつ体を動かして、耐暑レベルを上げておきます。
軽くジョギングなどをしてみるといいですね。もちろん水分補給はしっかりと。
飲むなら麦茶がいい
今回の登山にも持って行きましたが、普段でも麦茶は優秀です。
ミネラルの補給もできますし、何より夏は麦茶!みたいな感じしませんか?
ミネラル麦茶じゃないと効果がないとか見かけましたが、麦茶の原材料は大麦なので違いは特にないかと。
スポーツドリンクももちろん補給に向いていますが、甘いので飲みすぎると太ります。
最終手段として塩をなめる
マジメに毎回登山に塩を持って行っている私が言うので間違いないです。
アルミホイルに包んで小さいチャック付き袋に入れます。見ようによっては非常にあやしいものになりますが。
おにぎりに追い塩しても良し、直接なめても良し。水分も取れるきゅうりは塩とも相性ばっちりでおすすめです。
レイヤリングに気を配ってみる
もうレイヤリングが完成していて何も問題がない場合はスルーしてください。
1枚をぺろっと着るよりも重ね着した方が空気の層ができて熱の遮断・放熱してくれます。
私が登山で年中愛用しているのはこれです。
(ミレー)Millet DRYNAMIC MESH NS CREW BLACK
素材は水を吸わないポリプロピレンで、アミシャツ感が空気の層をしっかり作ってくれます。
ザックを背負って大量の汗をかく背中もかなりの短時間で乾いてくれるので不快感は少ない優れものです。
最後に…今回学んだこと
麓が涼しくても登り始めたら日差しも強いし大変な暑さ…なんてことはあるのではないかと思います。
誰でも遭遇しかねない事態を今回は見知った山で経験できたことは非常に大きいです。
熱中症なんて話でしか聞かないので、まさか同行者がかかるとは…というのも誰の身に起こるかわかりません。
もしかかった時に山でできる応急処置は、
- 水と塩分を補給する
- 日陰で休む
- 体温を下げるために脱いだり冷やしたりする
です。
日陰で水と塩分補給は山でもできるのでちょっと変だなと思ったらすぐに休むべきです。
尾根上とか日差しから逃げ場のない時もあるので臨機応変に。
今回一番学べたのは体内から水がなくなると本当に危険ということ。
人間の体はほぼ水でできていますし水がなくなると具合も悪くなるよなんて当たり前と言えばそれまでですが。
そして、具合が悪くなると水を飲む量の配分もおかしくなって結果足りなくなります。
相棒も水が足りなくなり、私の残りの水やら何やら↓でつなぎました。色々持っていて良かったです。
途中で書いたとおり、
- 暑い日は水分が足りていないとおやつを大量に食っても効果が薄い
- ヤバい時には水分を一気飲みして補給すると楽になる
というのが今回の相棒の熱中症から学んだことです。
特に長めの休憩に合わせての一気飲み補給は効果があったらしく、苦しいのが収まってしっかり歩けるようになっていました。
翌日には復活していたので良かったですが、間違えると取り返しのつかない事態にもなるので注意しないといけません。
自分の体調はもちろん一緒に登っている人の変化にも気付けることが熱中症だけでなく登山する上で大切なことです。
視野を広く心も広く。楽しい登山を☆