懲りずに登山にあんこ装備~どら焼き編・石狩岳~

完璧なるザルに入った小豆たち 裏・登山ログ

さて。

今回は、前回の大福編の最後で突如としてひらめいた「どら焼き」が満を持しての主役です。

前回の大福編 → 懲りずに登山にあんこ装備~大福編

大福…まんじゅう…大福…という白い粉のついたもちもちループから抜け出せず、すっかりどら焼きの存在を忘れていました。

人のひらめきとは唐突なものです。

そんなこんなで今回は「どら焼き」を背負って行ってきました。

あんこ装備をして登った戦場は、大雪山系の秘境「石狩岳」です。

東大雪にある、あのシュナイダーコースから登る山です。

見事なお花畑につられて毎年登っているので、自分の中では馴染みの山と言ってしまえばそうなのですが……。

山に対して馴れ馴れしくこんなことを言ったら、山の神様か誰かに怒られそうですね。




セイコーマートでどら焼きを調達する

どら焼きっていろいろなメーカーから出ているので選び放題なのですが、

せっかく北海道の山に登るんだし、あれだよね。

ということで、我らの兵站であるセイコーマートに突撃。

無事に入手してきました。

我らがセコマで鹵獲した今回の主力兵器。この軽さがもたらす悲劇を知る由もなかった……。

手にとってみると……あれ?思ったより軽い? 気になって計測してみたところ、

87グラム(包装を含む)

という、なんとも絶妙な重量でした。

偶然とはいえ、ついに今までの「150g地獄」の反省を生かすことに成功してしまいました。

これは大勝利間違いなしでしょう。

ちなみにですが、食べた時の「喉の渇き(水分略奪)問題」に関しては、どうやら私は脳のメモリから毎回リセットするらしく、この時は全く気にもしていませんでした。

新しいおもちゃを手に入れるとはしゃいじゃって、大事な作戦注意点を忘れたりってよくありますよね。

一番大事なことは、食べるタイミングである

これを間違えると、いつもの胃もたれ地獄へ突入するので慎重にいきたいところです。

山頂まで大事に取っておく予定だったのですが、途中で「ぐぉぉぉぉぉ」という音付きの猛烈な空腹に襲われました。

これ1本なら問題ないよね。いつも食べてるし。

と、ここでソイジョイを急遽投入。

しかし、選んだ味が黒ゴマ味だったせいか、いつもよりもったりして胃に溜まりました。

突如現れた空腹ドラゴンを迎撃すべく投入された黒ごま兵器。この「もったり感」が、未来の巨大な伏線になるとは知る由もない。

そしてそれが落ちた頃、またしても「空腹ドラゴン」が襲来。

いや、どら焼きは山頂で食べるんだ!という強い意志のもと、今度は尾西のドライカレーを投入。

いつもはあっさり炊き込みご飯系なのに、なぜか今日はガッツリ洋食。

これで空腹ドラゴンは満足して消え去ったので、いざ山頂へ向けて出発です。

その道中は相変わらずの見事なお花畑で、楽しく登ります。

ちなみに、山頂までの登山道上には、熊の落とし物(フン)が4つほどありました。

古いものもあれば、数日以内の新しいものも。

掘り返しも、見える範囲だけでいくつもあります。

このゆるい語り口で全く説得力はないと思いますが、登山中は常に周囲へ厳重警戒を怠っていません。

絶景の山頂でどら焼きを食う。そして……

謎の小さい虫が飛び交う山頂ですが、絶景に癒やされながらいただきます。

石狩岳の美しい青空に映えるどら焼き(未開封)。空腹ドラゴンとの激しい前哨戦を乗り越え、山頂でいただきます。

先ほどのドライカレーも無事に胃から落ちてなくなったので、心置きなく。

まず先に感想からです。

  • 美味しい

  • 体に染み渡る

  • 絶妙なサイズで胃もたれなし

  • ぱくぱく食べられる

  • 意外と喉も渇かない

  • とにかく美味しい

たぶん、登山のあんこ装備として100点満点の非常に優秀な兵器です。

……が。

ここで、私の内側から恐ろしい感情が湧き上がってきたのです。

何もハプニングが起きずに、普通に美味しく完食できてしまったことへの、猛烈な物足りなさと敗北感

ええ。

自分でも意味がわかりません。

でも、食べ終わって景色をぼーーーっと眺めていて、確かに湧き上がってきたんです。

私はついに学習した!87gという完璧な重量を手に入れた!

という、大成功真っ只中の状況のはずだったんですよね。

なのに、山頂で私を襲ったのは、あの150gの塊に胃袋を引きちぎられそうになっていた時の、

……あの『もう無理』っていう絶望が恋しい……

という、謎の禁断症状(ヘビー級への依存症)でした。

山頂の絶景と、87gの完璧などら焼き。美味しい。確かに美味しい。……でも、何かが足りない(敗北感)。

今回の総括と次なるあんこ兵器

重量、かさばり感、サイズ感。

装備という意味では、今回のセコマどら焼きは非常に優秀で完璧でした。

役目を終えたセコマの包装袋。データ上は「大成功」なのに、私の胃袋はなぜか150gの絶望を求めている……。

好物であるあんこ装備は、私には非常に有効であると改めて感じました。

大成功。……そう、データ上は大成功なのです。

ただそこに残ったのは、山頂で沸き上がった謎の敗北感と禁断症状。

普通のサイズじゃ、もう私は満足できない身体になってしまったのかもしれません。

現時点で、その敗北感を粉々に打ち砕き、胃袋を再び絶望させてくれるであろう「次なるあんこ兵器」に、すでに目星はついています。

ここ北海道ですからね。

明治時代から道民と共にいた、高密度・超重量級の、あの大事な「あんぱん」を忘れていました。

次回は、あれを装備して突撃ですね。

さて、どこの山(戦場)に行こうかなぁ…。

こしあんか黒ごまか……どっちにしようかなぁ…。

 

たおり

北海道の山をのんびり歩いている虫嫌いの登山者です。
超ド近眼なので、山では“見えない戦い”が多め。
写真はほぼ全部自前(自慢!)で、山頂ではことり隊と記念撮影するのが恒例。
危険生物・虫対策・装備の話は、師匠(元山岳部部長)と一緒に検証した実体験ベースでまとめています。
時々こぼれるゆるーい裏話も添えてます。
師匠の登山サイト→元山岳部部長の登山講座

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