懲りずに登山にあんこ装備~月寒あんぱん編・芽室岳~

完璧なるザルに入った小豆たち 裏・登山ログ

今回のあんこ兵器は、前回ひらめいた「月寒あんぱん」。

ついに満を持しての出撃です。

いろんな味がありますが、前回の無意識な「黒ごまフラグ」を完璧に回収するため、迷わずこの味をチョイスしました。

(前回の黒ごまフラグの記事はこちら→【どら焼き編・石狩岳】)

出撃前の月寒あんぱん(黒ごま味)。手にした瞬間に伝わるズッシリとした密度の重み。これぞ餡からの愛(150g)。

手にとったこの時点ですでに、今までのあんこ兵器たち(大福・どら焼き)とは明らかに違う「密度の重み」を感じられます。

これぞ、あんこからの愛ですね。

ぎっしりと愛(餡)が詰まっています。

この高密度な重量が本番でどう出るのか……まあ、ぶっちゃけ結果は分かりきってはいますが、実験(実戦)せずに決めつけるのもよくありません。

そしていつも通り、食べた時に必ず発生する「喉と口の水分ゼロ問題」に関しては、今回も無事に脳内メモリがリセットされているため、全く気にもしていませんでした。

というわけで、今回はこの「月寒あんぱん黒ごま味」を携えて、いざ出撃です。




ダニ祭りの開催は、完全に想定外でした

今回の戦場は、日高の芽室岳。

この日は、とにかく「灼熱」でした。

歩き出してわずか10分ほどで、顎から汗がボタボタと流れ落ちるという過酷な状況です。

そしてもう1つ、暑さよりもヤバイ悪魔のような敵がいました。

そう、「ダニ」です。

この日は猛烈な「ダニ祭り」が絶賛開催中でした。

もちろん、事前に知っていたら絶対に来ませんでした。当然です。

けっこう暑い予想だったので、

「この猛暑なら虫もダニも活動休止してるでしょ!さぁ!あんこ実験だー♪」

なんて浮かれていた罰でしょうか。

この日限定なのかこの山限定なのかはわかりませんが、視認するのが困難な「極小サイズのダニが多い」という、一番危険な事態でした。

そんなこんなで、立ち止まる=ダニの標的になるため、途中の登山道で優雅におやつを食べる予定は即座に却下。

ダニの警戒レベルを最大限に引き上げ、一気に頂上付近まで突撃することに決定。

※まじめなダニ対策についての記事はこちらです。

・登山のダニ対策|自分でできるダニの取り方
・登山のダニ対策|スプレーより服装が大事
・登山中のマダニ対策と感染症の基本まとめ

あんこを美味しく感じるには、気温と水分のバランスが大切(知ってた)

暑いのでちょいちょい水分補給で休みつつ、無事にダニ地獄を抜けて山頂へ到着。

猛暑とダニ地獄を乗り越え、芽室岳山頂で神々しく輝く月寒あんぱん。この直後、口内の水分が時空の彼方へ消え去ります。

絶景での癒しとともに、いよいよメインイベントの「月寒あんぱん黒ごま味」を投入します。

1口目:「!?……何これ!めっちゃ美味い!!!!!」
濃厚な黒ごまの風味が口いっぱいに広がり、疲れた身体に染み渡ります。

2口目:「んーーーうまーーーい!!!!!」
やっぱり北海道のソウルフード。最高のアウトドア飯じゃないか!

3口目:「……あれ?……口の水分……どこ行った……?」

ここで、脳内から消去されていた“あの恐怖”が蘇ります。

そう、毎回忘れる「喉と口の水分ゼロ問題」です。

灼熱の猛暑で汗として水分を出し切り、高密度な黒ごま餡が容赦なく吸着。

一口ごとに口の中の水分が時空の彼方へ消え去っていきます。

そして、訪れる胃のもったり感。いつものあれですね。

前回の87gセコマどら焼きで「絶望が恋しい…」とか調子に乗った発言をした罰が、芽室岳の頂上で完璧なカタチで下された瞬間でした。

【総括】150gの愛は、やっぱり重かった

任務を完了し、共に無事生還を果たした包装袋。口内砂漠化の惨劇と、圧倒的な満足感を物語る戦利品。

言わずもがな、大・物・量・作・戦の敗北(?)です。

重さ、密度、水分の奪い取り性能。

どれをとっても「最強のヘビー級あんこ兵器」の名に恥じない素晴らしい威力でした。

しかし、前回のどら焼きで感じたあの「不完全燃焼な敗北感」は綺麗に吹き飛び、今回は「圧倒的な敗北感と満足感」でいっぱいです。

やっぱり山頂で「もう無理……」となるこの絶望感こそが、私の求めていたあんこ登山の醍醐味(?)なのかもしれません。

でも次は、もう少し口の水分に優しい「しっとり系」にしようと、心から誓った芽室岳でした。

……心に誓ったのですが。

帰宅して思い出しました。

すでに「月寒あんぱん~こしあん」が配備済みでした。

「月寒あんぱん久しぶりだなぁ。次の分も買っておこう♪」

という過去の自分がいたようです。

次の予定も日高なんだよなぁ……なんて思いつつ、黒ごまほどの攻撃力がないことを期待してトレーニングに励みます。

(※なお、帰宅後に装備と身体に付いたダニの捜索をした結果、4匹お持ち帰りしていました。)

たおり

北海道の山をのんびり歩いている虫嫌いの登山者です。
超ド近眼なので、山では“見えない戦い”が多め。
写真はほぼ全部自前(自慢!)で、山頂ではことり隊と記念撮影するのが恒例。
危険生物・虫対策・装備の話は、師匠(元山岳部部長)と一緒に検証した実体験ベースでまとめています。
時々こぼれるゆるーい裏話も添えてます。
師匠の登山サイト→元山岳部部長の登山講座

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